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2022.12.19

大曲仙北広域市町村圏組合より
「新大曲仙北広域中央し尿処理センター施設整備事業」を受注しました。

大曲仙北広域市町村圏組合より「新大曲仙北広域中央し尿処理センター施設整備事業」を受注しました。
「完成イメージ」

当社はこのたび大曲仙北広域市町村圏組合より「新大曲仙北広域中央し尿処理センター施設整備事業」を受注しました。同組合が運営する現し尿処理センターの老朽化、搬入量減少および搬入性状の変化に伴い、136kL/日の処理能力を持つ新施設の設計・施工と15年間にわたる運営を、当社はDBO方式※1で受託します。

総合評価一般競争入札では、当社は価格と技術の合計点で最も高い評価を得ました。新施設には当社が開発し特許を取得した脱水汚泥含水率自動制御システムなど多くの新技術※2が導入され、運転効率の向上や施設のライフサイクルコストの縮減に寄与します。

当社は、これからも先端技術とソリューションによって、 地域社会と共生し持続可能な社会形成と環境保全に貢献します。

  • 事業者

    大曲仙北広域市町村圏組合

  • 事業名称

    新大曲仙北広域中央し尿処理センター施設整備事業

  • 施設種類

    汚泥再生処理センター

  • 工場場所

    秋田県大仙市花館字大戸下川原3-24 他

  • 処理方式

    水処理方式:前脱水+希釈+下水道放流方式

    資源化方式:助燃剤化方式

  • 処理能力

    136kL/日

    ・し尿 36kL/日

    ・浄化槽汚泥 89kL/日

    ・有機性廃棄物 11kL/日

  • 工期

    設計・建設  :2022年11月30日~2025年3月31日(3ヵ年)

    運営・維持期間:2025年4月1日~2040年3月31日(15ヵ年)

  • 入札方式

    総合評価一般競争入札方式

  • 受注金額

    3,986,329,820円(税抜き)

    (設計・建設業務と運営・維持管理業務の合計)

※1:DBO方式 Design=設計、Build=建設、Operate=運営を一括で発注する方式

※2:導入予定の新技術

  • ①脱水汚泥含水率自動制御システム

    汚泥脱水機出口に設置した水分センサーで脱水汚泥の含水率を連続測定し、値に応じて脱水機スクリューの回転数や背圧を自動調整します。この結果、脱水汚泥含水率は常に69%以下に維持されます。

    特許取得済(「汚泥処理システム及び汚泥処理方法」特許第5716049号)

  • ②生物脱臭塔の循環液・引抜量自動制御システム

    生物脱臭塔での硫化水素除去の際、硫化水素濃度をセンサーで連続測定することで生物脱臭塔の循環液及び引抜量を自動制御し、高い脱臭性能を維持します。従来のpH測定による制御よりも効率的な技術です。

  • ③高性能・省エネ脱臭技術(使用薬品(次亜塩素酸)を電解自家生成で賄う脱臭装置(ISEC式))

    従来、脱臭廃液として排出されていた塩化ナトリウムを電気分解し、次亜塩素酸ナトリウムを生成・再利用することで、省スペース、省エネルギー、省コストを実現します。当社は本装置の開発試験で株式会社一芯に協力してまいりました。

    (株式会社一芯は本装置で「におい・かおり環境協会技術賞」(令和3年)、「日本産業機械工業会会長賞」(令和4年)を受賞)